データ作成ガイド
完全データをお作りいただくために
シュービでは、多くの方に便利にお使いいただけますよう、データ作成のためのご案内を用意しております。ご希望の納期にお届けするためにも是非ご利用ください。
シュービでは、お客様より「完全データ」をご入稿いただき、そのままのデータで印刷工程へ進めさせていただいております。「完全データ」とは印刷に障害等不備の無いものを言います。
ご入稿後に不備が見つかりますと、お客様による修正・再入稿が必要になり、ご希望の納期にお届けできなくなることがございます。
本ガイドをご利用いただき、データのご確認を頂くことをお願いいたします。
アプリケーションごとのポイントはこちらをご覧ください。
印刷サイズ(mm)
A1 | 594 × 841 | B1 | 728 × 1,030 |
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A2 | 420 × 594 | B2 | 515 × 728 |
A3 | 297 × 420 | B3 | 364 × 515 |
A4 | 210 × 297 | B4 | 257 × 364 |
A5 | 148 × 210 | B5 | 182 × 257 |
A6 | 105 × 148 | B6 | 128 × 182 |
濃度オーバーに気をつけよう
CMYKの塗りの総量が大きくなると裏移りの原因となります。
裏移りとは、重ねた状態の印刷物に断裁歯の圧力が掛かった際、表面のインキが剥がれ、裏面に転写されてしまう現象のことです。
CMYKの総量は、280%以下(上質紙の場合は190%以下)をお勧めします。
ご入稿データのカラーモードについて
カラーの場合はプロセスカラー(CMYK)、モノクロの場合はグレースケールまたはモノクロ2階調にてデータを作成してください。
上記以外のカラーモードでのご入稿の場合は、当社基準に基づいたプロファイルにて印刷用のカラーモードに自動変換させていただきます。尚、カラーモード変換後の色調補正等は行っておりませんので、適切なカラーモードでのご入稿をおすすめいたします。
※当社のカラーモード変換のシステムは技術更新等により、予告無しに変更いたします。再版等、同じデータでの印刷であっても同じ色が再現されるとは限りません。
※データ上で特色を使用している場合も、すべてプロセスカラーに変更してご入稿ください。特色のままのご入稿の場合は、弊社のシステムにてカラーモードを自動変換させていただきます。色見本等に合わせての色調整等はいたしておりません。
RGBカラーとCMYKカラー
モニターはR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)で表現されていますが、印刷はC(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)で表現します。
モニターの方が色の領域が広いので、印刷に置き換えた際に、にごった感じになります。
特にOffice系のデータは色の再現が難しいです。
塗り足しと文字切れについて
印刷後に仕上がり線にそって断裁する際に生じるズレにより、「紙端に白が出てしまう」「紙端の文字が切れてしまう」などの現象が起きてしまいます。
紙端に白を出さないためには、背景色を仕上がりサイズより3mm大きく作成します。これを「塗り足し」と言います。また、文字が切れないようにするためには、仕上がり線よりも3mm以上の余裕があるようにレイアウトしてください。
※ご希望に応じてのデータ修正や制作も承ります。お気軽にご相談ください。
自動オーバープリント(スミノセ)設定について
弊社では、お客様が設定したデータを優先して印刷してまいりましたが、2011年2月1日入稿分より、K100%のオブジェクトに対してオーバープリント(スミノセ)処理を出力時にRIP側で設定することにいたしました。(現在、多くの印刷会社でこの設定を取り入れています。)
これにより、版ズレが起きた際のかすかな白い隙間の発生を軽減し、きれいな印刷になります。しかし、オーバープリント(スミノセ)処理をすることにより、制作者様の意図せぬ状態になる場合があります。
※K100%以外のオーバープリントは全て強制的に無視されますので、ご注意ください。
※画像など(ビットマップデータ)は処理されません。また、仕様により処理されない場合もございます。
オーバープリントの効果
カラー印刷はCMYKの4版を重ね合わせて行いますが、ほんの僅かな各版のズレが目立ってしまうことがあります。(図1)
この現象を自動オーバープリント設定をすることで、解消できます。(図2)
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オーバープリントの弊害
自動オーバープリントの設定は、データ上でオーバープリントの設定をしていなくても、K100%のオブジェクトに対してオーバプリントをかけるため、下記のような弊害が起こる場合があります。
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リッチブラックについて
より深みのある黒を表現したい場合、K100%だけでなく他のCMYの3色を適量重ねることをお勧めします。
当社推奨値は上限はK100%・C50%・M40%・Y40%・総量280%(コート紙)、K100%・C30%・M30%・Y30%・総量190%(上質紙)です。これ以上濃くしますと、インキの乾燥が悪くなり裏移りなどのトラブルの原因になります。
失敗例1 印刷時のズレが気になる
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小さな文字、細い線などをリッチブラックにすると
印刷時のズレが気になります。 |
出力見本
弊社では、ご入稿いただいたデータは、必ずデータチェックを行ってから印刷に進めております。その際、いただいたデータが印刷ご希望のデータに相違ないか、出力見本と照らし合わせての確認も行います。(細部までのチェックや校正は行っておりません。予めご了承ください。)
完成データのスクリーンショット・JPEG・プリントアウト等を、出力見本として、FAXやメールまたはご入稿データと一緒にお送りください。
Officeデータの場合
1. 印刷プレビューを選択した後、「Alt」+「Print」キーを同時に押し、プリントスキャンを取ります。
2. Win付属に入っている「ペイント」または画像ソフトにペースト(「CTRL」+「V」キー)し、保存します
Illustratorデータの場合
1. メニュー内のデータ書き出しの選択で、直接jpg画像を作成することができます。
PDF入稿のご注意
データ作成前にデータのチェックをしよう!
□フォントはすべて埋め込んでください。
□ご注文のサイズで作成してください。
□1色のものは、グレースケールで作成してください。
□セキュリティの設定は、しないでください。
□IndesignからのPDF書き出しは、データの作成手順を参考に作成してください。
Adobe Illustrator
データ作成前にデータのチェックをしよう!
□トンボはトリムマークで作成してください。
(CMYK各100%で線のポイント数は0.3ポイントで)
□塗り足し分(ドブ)を必ず天地左右に各3mm作成してください。(図1)
□塗りで作った線は画像で見えても、印刷できません。線で作成してください。(図2)
□RGBからCMYKに変換してください。
□色情報でCMYKの合計が280%以内ですか?
□リンク画像のファイル名に重複が無いようにしてください。
□Illustrator9.0~CCで作成される場合、「書類設定内(またはドキュメント設定)内の「透明」を以下の設定にしてください。
□[Illustrator9.0の場合] 「プリント・データ書き出し」内の「画質/速度」を「高画質/低速」にしてください。
□[Illustrator10.0の場合] 分割設定」内の「ラスタライズ/ベクトル」を「100」にしてください。
□[IllustratorCSの場合] 「書類設定」内の「透明」で「カスタム」からラスタライズ/ベクトル設定を100にしてください。
□[IllustratorCS2~CCの場合]
「ドキュメント設定」内の「透明」で「カスタム」からラスタライズ/ベクトル設定を
100にしてください。
データ入稿前にデータのチェックをしよう!
□Illustratorの文字はアウトライン化。
□文字を打った時の余分なアンカーポイント(孤立点)は削除。
□Illustrator8.0で画像をリンクしている場合は、リンク画像も一緒に入稿してください。
□Illustrator9.0~CCをご使用の場合、画像は必ず埋め込んでください。
□AIでのご入稿を強くおすすめします。
□バージョンをまたいだり、保存時に下げたりしないでください。
□出力見本も必ず一緒に入稿してください。
Adobe Photoshop
データ作成前にデータのチェックをしよう!
□Photoshopデータの解像度は原寸で300~350dpiで作成してください。
□RGBからCMYKに変換してください。
□色情報でCMYKの合計が280%以内にしてください。
□1色のものは、グレースケールで作成してください。
□塗り足し分(ドブ)を必ず天地左右に各3mm作成してください。
□EPS・PSD・PDFで保存してください。
□出力見本も必ず一緒に入稿してください。