データ作成ガイド(Officeデータ編)
お客様がOffice系アプリケーションにて制作なさったデータのイメージを元に、制作・修正作業も承っております。お気軽にご相談ください。
お客様ご自身でMicrosoft OfficeのネイティブからPDF形式への変換をされる際には、下記の点にご注意ください。
色調や体裁の変化にご注意ください
Office系アプリケーションデータは商業用印刷向けデータに変換することで、印刷を可能にしています。予期せぬ色調や体裁の変化の原因はこの変換にありますが、残念ながら現在、これを完全に防ぐことはできておりません。変換後にはデータのご確認が必要です。
データ変換で起こる体裁変化の一例
事例1 画像の回転処理による体裁変化
Office系データで配置した画像に回転を掛けると、体裁が崩れる場合がございます。
事例2 オブジェクト等の色の変化
Office系データのカラーモードRGBを、商業向け印刷のカラーモードCMYKに変換すると色調の変化が起きることがあります。明るく鮮やかな色ほど変化が大きいようです。
■弊社にて色修正も承っております。データ修正料金(1,500円~)。
※オブジェクトによっては修正が不可能な場合もあります。
事例3 特殊効果の無効化
特殊効果は、モニターやお客様のプリンタ出力で正常に再現されていても、商業印刷では機能が無効化する場合があります。
事例4 フォントによる体裁変化
弊社のPC環境に無いフォントをご使用されている場合、他のフォントに置き換えられます。
また弊社のPC環境で開くと文字が欠けてしまうこともあります。
ドキュメントサイズが合っていない場合も修正、または再入稿が必要となります。
お客様がOffice系アプリケーションにて制作なさったデータのイメージを元に、制作も承っております。お気軽にご相談ください。デザイン制作はこちらから
バージョンの違いにご注意ください
分担で作業される場合など、特に注意が必要なのは各PCで環境が違うため、フォントが置き換わったり、バージョンが違ったりすると体裁が崩れることがあります。出来る限り作成された環境と異なるPCでの修正や保存はしないでください。
※例)wordの2003で作成したデータを2010で開いて修正、バージョンを落として保存
紙端までの印刷について
用紙サイズピッタリ(塗り足しなしの状態)で設定されたデータでも、背景を伸ばして塗り足しがつけられる場合もございます(四角の色のみのオブジェクト)。ただし、写真などは違和感のあるデータになってしまいます。
ワードについて
ワードでA4 の印刷物を作成したい時、仕上がりの背景が白や、塗り足しがないデータの場合は、A4 やA3 など、ページ設定は既定のサイズで作成していただいて問題はありませんが、背景に色を付けたい場合や、写真・画像などを配置したい場合は、カスタムページ設定が必要です。
「ファイル」メニュー→「ページ設定」(2003)・「ページレイアウト」メニュー→「ページ設定」(2007 ~)から、用紙のサイズを設定します。
<例>A4で作成する場合
※背景色のみ塗り足しを付けて、写真等が紙端までいらない場合は、仕上がり位置がわかりやすいのですべて3mmで設定してください。画像などを紙端まで印刷されたい場合は、左余白部分に画像を配置するのが難しいので、0mmにされることをおすすめします。
無視、をクリック。
背景色の設定
背景色は、オートシェイプで色を付けることができます。
「書式」メニュー→「背景」→塗りつぶしの色や、パターンの選択(2003)
/「ページレイアウト」メニュー→「ページの色」での配色
「ページレイアウト」メニュー→「ページの色」→塗りつぶしの色や、パターンの選択(2007 ~)
ただし、背景色で色を設定した場合、そのままだと印刷されない可能性があるので、「ファイル」メニュー→「印刷」で印刷の「オプション」を開き、「同時に印刷する項目」の「背景の色とイメージ」にチェックを入れる。(2003)
「ファイル」メニュー→「Word のオプション」→「表示」→「印刷オプション」の「背景の色とイメージを印刷する」にチェックを入れる。(2007)
「ファイル」メニュー→「オプション」→「表示」→「印刷オプション」の「背景の色とイメージを印刷する」
でのにチェックを入れる。(2010 ~)
文字・効果について
元から入っていないフォントを使用し、2010 以降からの機能の「文字の効果」を使ったデータを別の作業者が「.docx」なので2007 で開くと文字の効果は消えてしまいます。ただ、フォントがあるためそれほど違和感は感じません。
このまま保存してしまうと効果は消えてしまいます。
同じ2010 で開いても、同じフォントがない環境で開くと、フォントが置き換わってしまいます。
これでは見た目も印象も変わってしまうので、作業は必ず同環境、同バージョンで行ってください。
エクセルについて
エクセルでは塗り足しのあるデータの作成は基本的にできないので、おおよそA4になるように用紙の設定をします。
プリンタを、PDF かXPS に設定し、余白、ヘッダー、フッターを0 にします。
環境によって、多少の誤差はありますが、セル41 ピクセル≠1cm なので、プリントプレビューを見ながら設定してください。下記はおおよそのサイズです。
A4 タテ | A~T | 41ピクセル | U | 38~39ピクセル |
1~30 | 41ピクセル | 31 | 8ピクセル | |
A4 ヨコ | A~AC | 41ピクセル | AD | 27ピクセル |
1~21 | 41ピクセル | 22 | 14ピクセル |
ほぼA4 サイズになります。背景に写真や画像がなければ、塗り足しも簡単につけられます。
エクセルの文字入力
セルにテキストを打ち込むと、文字が重なってみえなくなってしまったり、最後まで表示できない場合があります。テキストの入力は、テキストボックスを使用してください。(セルを結合する必要はありませんが、ここでは結合しています)
吹き出し等、オートシェイプを使いたい時は、直接テキストを入力せず、テキストボックス(塗や線を消した状態のもの)をオートシェイプの上に重ねてください。環境の違いなどで、改行がずれたりしても、オートシェイプのサイズ・形を変えることなく修正が可能です。
パワーポイントについて
パワーポイントはスライドサイズが、既定のA4 やA3 などのサイズより小さいため要注意です。
そのまま作成されると、余白の多い印刷物に仕上がってしまいます。
「ファイル」メニュー→「ページ設定(2003)
/「デザイン」メニュー→「ページ設定」(2007 ~)で、ページサイズの設定をします。
仕上がりサイズ(例えばA4 なら210mm×297mm)プラス上下左右、各3mmずつの塗り足しを作ります。
(背景が白の場合など塗り足しのないデータを作成される場合は、塗り足し分は必要ありません。仕上がりサイズを入力してください)
ただし、デザインテンプレートなどを使用される場合、はご注意ください。
フォントの埋め込み
お客様のご使用のフォントが弊社に無い場合に体裁崩れが発生します。フォントの埋め込みを、お願いします。
ツール→オプションでメニューを開き
○TrueTypeフォントを埋め込む
○使用されている文字だけを埋め込む(これをチェックしないとデータ容量が大きくなります)。
※HG書体等、埋め込めない場合がございます。
写真の解像度の簡易確認方法
挿入された写真を右クリックして、オブジェクトの書式設定を開きます。サイズのタブ内にある倍率をご確認いただき、25%が適正解像度になります。(おおよそ300dpiになります)40%以下でしたら印刷適正がございます。