データ作成ガイド(フォトショップ編)
サイズの設定
データサイズを仕上がりサイズ+6mmに設定してください。天地左右3mmが塗り足しとして断裁される部分になります。
Photoshop にはトンボを作成する機能がないので、仕上がり位置にガイドを作成すると便利です。また、変形サイズの場合は、ご入稿時に仕上がりサイズをご指示ください。
新規ドキュメント作成手順
Photoshop での新規ドキュメント作成手順を、仕上がりサイズA4 縦(210mm×297mm)を例にご説明します。
「ファイル」メニュー→「新規」で次のように設定してください。
幅 216mm( 仕上がりサイズ210mm+ 左右の塗り足し3mmずつ、計6mm)
高さ 303mm( 仕上がりサイズ297mm+ 上下の塗り足し3mmずつ、計6mm)
解像度 350 ~ 400pixel/inch(印刷用の適正な解像度)
カラーモード CMYK カラー 8bit(フルカラー印刷の場合)
グレースケール 8bit(モノクロ印刷の場合)
※Photoshop Elements をご使用の場合は、CMYK カラーを選択できません。
フルカラー印刷ではRGB カラーを選択してください。
カンバスカラー 任意
カラー印刷は、「CMYK カラーモード」で作成してください。
モノクロ印刷は、「グレースケールモード」で作成してください。
「イメージ」メニュー→「モード」からカラーモードを変更することも可能です。
※変換結果はアプリケーションの「カラー設定」に依存します。適切な設定を行ってください。
RGB カラーモードで作成された場合
当社印刷プロファイルに基づいてCMYK 変換します。
CMYK 変換はアプリケーションやRIP の設定に依存します。お使いのモニタ・プリンターから出力された結果や、色見本帳などに合わせるものではありません。
※システムの更新により、変換結果が変わる場合がございます。(再版時同じ色表現ができないことを意味しています)
RGB カラーモードで作成された黒
RGB カラーモードで作成された黒(R0 G0 B0)は、CMYK に変換すると4 色掛け合わせの黒となります。
この時の変換結果は、アプリケーションのカラー設定によって異なります。弊社おすすめのコート紙を基準とした設定「Japan Color 2001 Coated」では、およそC93 M88 Y89 K80 となります。
<文字に注意>
小さな文字や、その文字の背景などを、RGB の黒(R0 G0 B0)で作成された場合、CMYK 混色の黒となり、印刷時に見当ズレが生じると滲んでいるように見え、可読性を損なうことがあります。
データはCMYK カラーモードでファイルを作成し、墨ベタ(K100%)で色をご指定ください。※ただし、Photoshop で作成された墨ベタ(K100%)は、ブラックオーバープリント(墨ノセ)の対象となりません。
毛抜き(ノックアウト)の状態で印刷されますので、見当ズレが生じやすくなります。
ガイドで仕上がり位置を作成しましょう
上下左右3mmの位置に仕上がり位置のガイドを作成してください。
A4の場合、左を基準として3mmと213mmの位置に縦のガイドを、上を基準として、3mmと300mmの位置に横のガイドを作成します。
画像の解像度について
画像解像度とは、画像の精細さをあらわす数値でdpi(dot par inch)やppi(pixel per inch)という単位が使用されます。
Photoshop ではppi で表記されますが、呼び方はdpi が一般的です。
(本来は画像そのものの解像度はppi で、印刷など出力時の解像度をdpi といいます)
ピクセル(ドット)が1インチ(25.4mm)にいくつ並んでいるかを示していて、数値が大きいほど画像の密度が高くなり高精細になります。
※印刷の適正な解像度は350 ~ 400dpi です。
※ポスターなどは離れて見るので200dpi ほどでも問題ありません。(大きなサイズの画像を400dpi 以上にするとデータ量が非常に大きくなり、作業環境に負担がかかります)
※72dpi はスクリーン解像度といって、WEB などで用いられる画面表示用の解像度です。モニタではきれいに見えていても、印刷には不十分ですので、粗いドットが目立つ仕上がりとなり、文字などは読めなくなることがあります。ホームページの素材を印刷に流用した時によく問題となります。
画像解像度の確認
「イメージ」メニュー→「画像解像度」
印刷サイズ等倍で解像度が適切か確認してください。
画像解像度と画像サイズの変換
レイアウト時に、複数の画像ファイルをまとめる時は、元データの解像度をレイアウトする移動先のデータに揃え、使用サイズにリサイズすることをおすすめします。
1.「イメージ」メニュー→「画像解像度」
2.「画像の再サンプル」のチェックを外して「ドキュメントサイズ」欄の「幅」か「高さ」に使用サイズを入力します。
3.「画像の再サンプル」のチェックを入れて「解像度」に適正な解像度を入力すると、ピクセル数を調整してサイズはそのまま、画像解像度を変更することが出来ます。逆に画像解像度を変えずに、サイズを変更することも可能です。
フォントの解像度
Photoshop で作成した文字(=テキストレイヤー)はベクトルデータのため、拡大・縮小をしても出力品質に影響はありませんが、「レイヤーを結合」したり「画像を統合」すると、画像の一部となりますので、拡大・縮小をすると文字の品質が低下します。
後から修正・変更できるよう、作成途中のデータはレイヤーを結合せずにPSD 形式で保存してください。また、入稿時に「画像を統合」してEPS 保存する際も、後から修正・変更するときのバックアップとして、PSD データを残しておくことをおすすめします。
画像の統合について
レイヤーは統合されていますか?
テキストレイヤーを含む作業中に作成したすべてのレイヤーは、画像を統合して1 枚の背景レイヤーにしてください。
テキストレイヤーはラスタライズされて、画像の一部となるため、Illustrator のようにフォントのアウトラインを作成する必要がありません。テキストレイヤーや非表示レイヤー等の不要なレイヤー等のレイヤーを残しておくと、トラブルの原因となることがあります。
また、画像を統合しないと、Photoshop EPS 等のファイル形式で保存ができません。
「レイヤー」メニュー→「画像を統合」もしくは、「レイヤーパレット」のサブメニューから「画像を統合」を選択してください。
画像が統合されると、複数のレイヤーがひとつの「背景レイヤー」にまとめられます。(非表示レイヤーは破棄されます)
データ全体が1 枚の画像となり、レイヤー毎の編集、文字の修正ができなくなりますので画像を統合した後のデータは別名で保存するか、ファイルのバックアップをとってから画像を統合してください。
グレースケールについて
ブラック(K)1 色刷り面のカラーモードはグレースケールで作成してください。
グレースケールドキュメントの作成
新規ドキュメント作成時のカラーモード選択で、モノクロ1 色刷り面は「グレースケール 8bit」に設定してください。
グレースケール変換手順
1.「イメージ」メニュー→「モード」→「グレースケール」
2. レイヤーを結合されていない場合、以下のアラートが出る場合があります。
「結合しない」をお選びいただいても、グレースケールモードに変換することは可能ですが、変換結果をよくご確認ください。
※ご入稿時には、作業中に作成したすべてのレイヤーを、画像を結合して1 枚の背景レイヤーにしてください。
3.「カラー情報を破棄しますか?」というアラートがでますが「OK」を選択して続行してください。